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取り組みが広がるユニバーサルツーリズム<2025.12.16>

全ての人が安心して旅行を楽しめるユニバーサルツーリズム

 ユニバーサルツーリズムとは、年齢や障がいの有無などに関わらず、誰もが安心して気兼ねなく観光や外出を楽しめるように、観光施設の受け入れ環境やコンテンツ(支援プラン)などが整備された旅行のことをいいます。単に物理的なバリアだけでなく、介助によるサポート体制や情報発信等により旅行に対する心理的なバリアも取り除き、全ての人が楽しめることを目指す取り組みです。

潜在的市場規模は1.4倍

 観光庁によると、ユニバーサルツーリズムの市場規模は図表のとおりで、国内宿泊旅行者数・消費額の潜在的市場規模は、現状の市場規模の約1.4倍と見込まれています。
 以下では、県内各地で実施されているユニバーサルツーリズムの中から、3つの事例を紹介します。

図表 ユニバーサルツーリズムの市場規模(現在・潜伏)

長野県内でみられる主なユニバーサルツーリズムの取り組み

事例(1):一般社団法人戸隠観光協会(長野市)
 戸隠観光協会は、戸隠エリア内の飲食店や観光施設に対してバリアフリーなどの対応状況について聴き取りを行うとともに、車いすでも歩きやすい散策ルートなどを調査し、それらの情報をまとめた「車椅子で歩く戸隠マップ」を作成しています。また、同観光協会の中に「ユニバーサルツーリズムデスク」という専用窓口を設置し、旅行希望者に対する訪れやすいルートの提案やサポート、アウトドア用車いすなど関連用品の貸し出しを行っています。

アウトドア用車いすでツーリズムをしている様子

事例(2):富士見高原リゾート株式会社(諏訪郡富士見町)
 富士見高原リゾートには、富士山や北アルプス、南アルプスを一望できる標高1,420mの高台があり、そこまで自動運転のカートで誰でも手軽に行くことができます。200mの標高差を25分間かけてゆっくり登るため、周囲の森や花々、眼下に広がる雄大な景色を存分に楽しめます。また、カートには普段使用している車いすを積むこともでき、カートを降りた先の遊歩道は車いすでも通りやすいよう幅広く整備されているため、安全に散策することができます。

カートに乗っている様子

事例(3):ユニバーサル・サポートすわ(茅野市)
 ユニバーサル・サポートすわは、諏訪地域で温泉入浴の介助や外出支援などの保険外サービスを行っています。諏訪地域を訪れる旅行者や近隣の別荘利用者などを中心に、高齢や障がいにより1人での入浴が困難な方に対して、医療や介護の資格を持つスタッフが介助を行います。他にも、観光や外出の同行サポートに加え、登山などのアウトドアや結婚式への出席介助など利用者のニーズに応じたさまざまな支援を提供しています。

入浴の様子

※今回取り上げた3つの事例は、経済月報2025年12月号掲載のトピックス「県内でみられるユニバーサルツーリズムの取り組み」で詳しく紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

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