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「御社のコンビニ工場」をキャッチフレーズに精密プレスを極めるクロダ精機株式会社<2022・05・31>

クロダ精機株式会社(下伊那郡豊丘村)は、精密プレス部品を試作する専門企業だ。

1970年にプレス加工を手掛ける有限会社として創業。95年に株式会社に改組し、試作に軸足を移した。

以降、試作専門企業として、多様な受注に対して「高精度」「超短納期」という付加価値を提供している。

プレス部品の量産から試作部品に展開

同社は、創業当時はプレス部品の量産加工を主に手掛けていたが、量産加工品の多くはコスト競争力で勝る新興国に移っていった。

生き残りをかけて挑戦した分野が試作部品だ。徐々に業容を広げる中で、90年代後半からは試作専門の体制を構築した。

当初は家電製品や携帯・スマホ向けの部品が多かったが、現在はおよそ6から7割が自動車向けとなっており、特に電気自動車の電装品周りの試作部品が中心になっている。

品質認証「JISQ9100」を取得していることから航空宇宙機器機械の部品を手掛けることも可能であり、同分野から小ロット加工も受注している。

得意とする精密プレスで脱価格競争

現在は工業製品そのものが小型化し、より精密になってきている。そのため、その中で使われている部品も、より薄くて小さいものが求められている。

同社では、金属板の厚さが0.1ミリメートル以下のアルミ箔のような薄い金属を使った試作部品加工を得意としている。

特に複雑で難易度の高いシェルなどの端子類の加工には、意欲的に取り組んでいる。
難易度の高い製品を高品質で提供することで、「価格競争」からは一線を画する事ができるのである。

いつでも・すぐに受注にお応えします

同社は「御社のコンビニ工場」をキャッチフレーズに、欲しいものがいつでも手に入る加工サービスを提供している。

これを実現しているのが年間350日の工場稼働と、それを支える層の厚い技術者集団である。

また、試作品は突発的な依頼が多くなるため、急な依頼に対しても常に応えられるよう、機械も資材も通常の製造業に比べるとかなり多めに保有している。

一見無駄に見えるこの備えが、「コンビニ工場」を支える肝となっている。

そして、見積もり依頼に対しては、4時間以内に回答ができるような体制をとっている。さらに、構造が比較的単純なものなら、午後に送られてきた図面でもその日のうちの納品対応さえ可能だ。

量産品の優位性が薄らいでしまった今、日本のものづくりの生き残りの方向性の1つを、「試作」を専門とするクロダ精機に見ることができる。

  • (資料)「明日を造れ!ものづくりナガノ」(2022年4月23日放送)

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