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2021年の長野経済展望~コロナを乗り越え飛躍の年に~<2021・01・05>

新型コロナウイルスで停滞した2020年

2020年の長野県経済は、新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染拡大の影響からリーマン・ショック時に匹敵する厳しい経済状況となった。

弊所会員企業を対象とした2020年10月のアンケート調査では、2020年の売り上げ予想について7割の企業が前年に比べ減少すると回答している。

産業天気図では、多くの産業が低調を示す「小雨」となった。

特に先行きの不透明感の広がりから需要が急減した「生産用機械」と、人の移動自粛の影響が大きい「観光」は、不調を示す「雨」となった。

緩やかに持ち直しの方向を辿る新年経済

長野県経済がコロナ感染拡大前の水準に戻るには時間を要するものと考えられるが、新年は緩やかに持ち直しの方向を辿るとみられる。

長野県の主要12業種の天気図は、9業種が改善の方向を示す。

新年は5G関連投資の本格化などから、海外向け輸出や国内向け情報機器の生産が増えていくとみられ、「生産用機械」「電子部品・デバイス」は上向き、「小雨」「曇り」へと改善が見込まれる。

また、国内外の自動車需要の拡大により、「自動車販売」「自動車部品」も「曇り」へと改善する。

こうした工業製品の動きにより「機械器具卸」は受注が増加し、「貨物」は「曇り」に改善する。

個人消費は昨年のコロナによる節約志向が解消しきれず低調な動きが続くが、大型小売は家庭向け食品需要や自治体のプレミアム商品券の効果で堅調に推移するとみられる。

昨年最も落ち込んだ「観光」は、地元・近隣への短距離観光需要の増加により「小雨」へ改善する。ただしインバウンドや団体利用は期待できず、改善の歩調は緩やかにとどまる見通し。

観光需要の持ち直しによる人流は食料品需要を押し上げ、「食料品製造」も緩やかに増加するとみられる。

一方、住宅投資は消費マインドの低迷や所得環境の不透明感から振るわず、企業の設備投資も抑制傾向が続くため「民間工事」は「小雨」にとどまる。

「飲料製造」も宴会需要の回復が期待できず低調が続く見通し。

なお、「公共工事」は防災・減災や災害復旧関連工事により安定した工事量が見込まれ、昨年に続き「薄日」を維持する見通し。

コロナを乗り越え飛躍の年に

新年はコロナを乗り越え、飛躍の年になるのではないか。

各企業は、コロナによるダメージの一方で、売り上げを伸ばすチャンスも豊富であることに気付き始めている。

感染防止のための「非接触」や「分散」を前提としたニューノーマルには多くの新たな商品・サービスが求められるためだ。

既に県内では、リモートワーク向け情報機器分野への参入や、マスク・フェイスシールド・防護服などの製造を開始した企業も増えている。

ニューノーマル下のニーズに自社の強みで応えることで、新たなビジネスチャンスは生まれる。新年は新事業の萌芽を見つけ育てることで、飛躍の年になることが期待される。

長野県産業天気図

長野県産業天気図の画像

(資料)長野経済研究所「経済月報」2021年1月号

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