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森林サービス産業による地域活性化<2024・10・10>

森林サービス産業とは

2019年に林野庁は、健康、観光、教育など幅広い分野で、豊かな森林空間を活用した体験サービスを提供する「森林サービス産業」という新たな概念を提唱しました。同産業を推進することで地域内の雇用と収入機会を生み出すことを目指しています(図表)。
林野庁では、こうした森林サービス産業の創出に取り組む地域を森林サービス産業推進地域として登録しています。全国に先駆けて森林セラピー®に取り組んできた歴史がある長野県は8地域が登録され、全国最多となっています。今回は、県内各地域の森林活用の具体的な取り組み事例について紹介します。

図表 森林サービス産業のイメージ

森林サービス産業のイメージ図

県内各地域における森林サービス産業の概要

<上水内郡信濃町地域>

信濃町では、故C.Wニコル氏の発案の下、2002年から「癒しの森®」事業を町民・行政が連携して実施しています。同事業では、森林メディカルトレーナー®と森を歩くことで心と身体の調子を整える森林セラピー®を中心に、黒姫高原でのノルディックウォーキングや森の中でのヨガ、冬のスノーシュー、森の中に自生する植物を使ったアロマセラピー等、さまざまな体験が可能です。

<南佐久郡小海町地域>

小海町の森林サービス産業の核となっているのは、はたらく人の「気づき」にアプローチする「Re・Design セラピー」です。セラピーの内容は、(1)小海町のシンボル松原湖畔を歩くセラピーウォークなどのリラックスメニュー、(2)自然に囲まれた環境でのヨガを中心としたメディテーションメニュー、(3)焚火やアートを介したコミュニケーションメニュー、(4)小海町の食材を生かしたデトックス(健康的な食事)メニュー、の計4つが中心となっています。

<木曽郡上松町地域>

上松町では、赤沢自然休養林での個人向けの森林セラピー®が有名です。木曽ヒノキの美しい景観が特徴で赤沢美林とも呼ばれる森林内を森林セラピー®のプロであるセラピストと歩き、木々の緑を見る・嗅ぐ・触れる、水の流れる音や鳥のさえずりを聞くなど、五感を刺激することで、ストレス解消やリラックス効果、免疫力向上などの効果を得ることができます。

健康で豊かな生活と地域活性化の両立へ

県内各地域では、森林の健康利用をはじめとしたサービスを提供することで、観光収入の増加による経済効果や関係人口の創出による町の活性化につなげています。
今後、各地域が保有する森林資源を生かし、従来の林業・木材産業と相互に補完し合いながら、地域内の多様な事業者と連携し、独自性のあるサービスを提供するなど、さらなる地域の活性化と経済循環の創出への貢献が期待されます。

注意:今回のレポートの詳細は、経済月報10月号の調査レポートに掲載してありますので、ぜひご覧ください。

(2024年10月10日)

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