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日本経済:景気後退間近?~資金需要動向からみた異変~

銀行からみた企業の資金需要と景気循環

企業の資金需要は、景気循環と密接に連動する経済指標の一つである。一般に、景気拡大局面では設備投資や在庫積み増しに伴う「前向きな資金需要」が生じる一方、景気後退局面では資金繰り悪化に対応する「後ろ向きな資金需要」が増加する傾向がある。日本銀行の「主要銀行貸出動向アンケート調査」によれば、足もとでは中堅企業の資金需要DIがマイナスとなっており、大企業や中小企業と異なる動きを示している(図表1)。これは、先行きに対する慎重な見方が中堅企業の間で広がりつつある兆候と捉えられる。

(図表1)企業規模別の資金需要DI

2010年から2024年までの大企業(点線)、中堅企業(緑線)、中小企業(橙線)の業況判断DIの推移。2020年以降に大きく落ち込み、その後回復している様子を示す。資金繰り悪化の矢印表示あり

景気後退間近?

過去の景気拡大局面の終盤において、中堅企業の資金需要DIが▲2以下に沈むと、その後1~2四半期のタイムラグを経て景気後退入りするという経験則が確認されており、現在の動向もそのパターンに類似している(図表2)。中堅企業は内需依存度が高く、財務基盤の安定性と間接金融への依存度のバランスから、資金需要が経営スタンスを反映しやすい特性を持つと考えられる。こうした企業群が慎重姿勢を強めている現状は、国内景気の転換点を示唆する可能性があり、今後の動向に注視が必要である(詳細はレポートをご覧ください)。

(図表2)中堅企業の資金需要DIと景気動向指数

2000年から2024年までの中堅企業の業況判断DI(緑線、左軸ポイント)と販売価格判断・販売価格(年度差、点線、右軸指数)の推移。灰色部分は景気後退期。2020年以降の変化が顕著

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