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日本経済:オーバーツーリズムはインバウンドだけの問題か~分散しない日本人宿泊客~

日本人宿泊者数の減少と宿泊地の集中化

 25年に入り、日本人宿泊者数の減少が顕著となっている。物価高による実質賃金の低下や消費マインドの冷え込みに加え、宿泊料の高騰が需要を抑制している可能性がある。インバウンド客の急増により宿泊地の偏在が進む中、日本人宿泊者もまた特定地域への集中傾向を強めており、宿泊地の分散は進んでいない。ハーフィンダール・ハーシュマン指数による分析では、コロナ禍前と比較して宿泊地の集中度がむしろ高まっていることが示されている(図表)。

(図表) 都道府県別延べ宿泊者数のハーフィンダール・ハーシュマン指数

図表

容易ではない地方への分散

 日本人宿泊者の集中化の背景には、テーマパーク需要の底堅さが一因として考えられる。旅行予算の制約が強まる中、限られた支出がテーマパークを中心とした旅行に向かいやすい状況があろう。また、地方観光地では宿泊施設の老朽化や観光サービスの供給力の格差が、宿泊者の満足度や選好に影響している可能性もある。こうした点を踏まえると、オーバーツーリズム対策として地方分散を促すことは理想ではあるものの、現時点ではその実現は容易ではない。国内観光地の質的向上が、今後の地方創生に向けた重要な課題となるだろう(詳細はレポートをご覧ください)

日本経済:オーバーツーリズムはインバウンドだけの問題か~分散しない日本人宿泊客~(481KB)(PDF文書)

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